2017年6月14日水曜日

SoRの今後

人工知能だの、SoE等の言葉が巷で溢れる昨今ですが、そんな中、SoRのシステムは今後どうなっていくのか、なんてことに思いを馳せたりしてします。

 そんな中、少ないなりにも自身の経験や知見から気になるのは、改修に改修を重ねられてきた既存仕様だったり、現行システムが前提としている業務運用をどうやって担保していくかという点です。いくつかの業務パッケージの刷新に立ち会ったり、銀行システムのメインフレームから新アーキテクチャーへの移行等といった話を見聞きする中で、既存仕様が結構トラブルのポイントというか、課題の1つであるとの認識を強くしています。

自身が関った業務アプリケーションの業務ノウハウも、若手にはなかなか吸収されないなぁという印象があったのですが、組織の自助努力で簡単に解決出来るものではなく、旧くて新しい問題であろうと思います。

今もちょうどそんな場面に接していて、気になったのでソフトウェア・モダナイゼーションについてググってみました。

英語でググったのもあるのですが、いつもは表示される、日本語のWikiが上がってきません。仕方ないので、Wikipedia英語版の記載を開いてみます。
Software modernization

このページからも、日本語ページに行けません。日本語の該当ページがないようです。

意外に思いながらも、英語版を読んでみます。なかなか、我が意を得たりの記載がありました。

Primary issues with a legacy system include very old systems with lack of documentation, lack of SMEs/ knowledge on the legacy systems and dearth of technology skills in which the legacy systems have been implemented. Typical legacy systems have been in existence for more than two decades. Migrating is fraught with challenges:
そうなんですよね。
結局、どこも、文書が最新版でなかったり、業務知識が受け継がれず、ソースコードが最新仕様という中で、ソフトウェアを最新技術に置き換えなければいけない訳です。

なんてことを感慨深げに考えていたら、日本語のページがあるのに気が付きました。
ITシステムのモダナイゼーション、二つの落とし穴


どうやら、日本ではITモダナイゼーションという言葉で通じるようです(Wikipediaには載っていないようです)。
また、記事中には、従来型モダナイゼーション手法として、リライト、リビルド、リプレースと言った用語が使われています。 他の「ITモダナイゼーション」の紹介ページでも同様の用語の使用があるので、ある程度一般化しているのかもしれません。

他方、英語の記事で引っかかったものを見てみると、若干相違があるようです。
A Fast Track to Modernizing VB6 Code to .NET

こちらで使用している用語は「Software Modernization」で、Rewrite、Replace、Re-use、Transformだそうです。


私が見聞きしたプロジェクトは、リビルドなり、Transformを、段階的なステップを経ずに、一気にしようとしていたように思います。このため、非常な困難に直面したのかなと。


これを踏まえ、SoRのシステムは、今後どのような命運を辿るのでしょうか。
ちょっと直ぐには思いつかないので、今日はこの辺りで。

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